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猿若祭二月大歌舞伎 昼の部 [観劇]

少し前のこと、歌舞伎座へ、猿若祭二月大歌舞伎・昼の部を観に行きました。

歌舞伎座で猿若祭が上演されるのは、4回目、1976年以来とのこと。
江戸歌舞伎390年を祝して、ということでしょうか。
初日には、劇場前にて「一番太鼓の儀」が行われたそうです。

今月は、勘九郎さんのご子息お二人の襲名と初舞台がありますが
その演目は夜の部なので、祝い幕などは残念ながら昼の部では見られず。
ですが、今月は毎年恒例の、劇場の内外に洒落の効いた地口行灯が飾られていて
いろいろ見てまわるのも楽しいです。

当月昼の部の演目は、こちら。
 一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
 二、大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)
   「黒髪」長唄連中
 三、四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)
    四谷見附より牢内言渡しまで
 四、扇獅子(おうぎじし)

「猿若江戸の初櫓」は、猿若祭の幕開けにふさわしい舞踊劇。
此度の配役は、勘九郎さんの猿若、七之助さんの出雲の阿国
宗之助さん、児太郎さん、橋之助さん、福之助さん、吉之丞さん、鶴松さんの若衆
萬次郎さんの福富屋女房ふく、彌十郎さんの奉行板倉勝重、鴈治郎さんの福富屋万兵衛。

きりりとした踊りもさることながら、江戸に向かい道中、阿国さんと猿若さんが
遠くから江戸のお城を望みつつ、江戸での成功を祈願する姿にほのぼのしました。

「大商蛭子島」、此度の配役は、松緑さんの正木幸左衛門実は源頼朝
勘九郎さんの地獄谷の清左衛門実は文覚上人/北条時政
七之助さんのおます実は政子の前、児太郎さんの清滝、竹松さんの熊谷直実
廣太郎さんの畠山重忠、男寅さんの佐々木高綱、福之助さんの三浦義澄
亀寿さんの下男六助、團蔵さんの家主弥次兵衛、時蔵さんの女房おふじ実は辰姫。

源氏の再興をひそかに目指す頼朝一門の物語で
冒頭からの幸左衛門さんの好色っぷりと女房おふじさんの悋気ぶりが愉快ですが
正体を隠しているとはいえ、頼朝像としては意外な感じも。
歌舞伎によくある、「実は…」という流れの作品らしい、正体とのギャップも
見所の一つかもしれません。

「四千両小判梅葉」は、当時の実話を基にしたという河竹黙阿弥の作品。
菊五郎さんの野州無宿富蔵、時蔵さんの女房おさよ、錦之助さんの伊丹屋徳太郎
松緑さんの浅草無宿才次郎、菊之助さんの寺島無宿長太郎、松江さんの黒川隼人
亀三郎さんの頭、亀寿さんの三番役、萬太郎さんの下谷無宿九郎蔵
橘太郎さんのぐでんの伝次、松之助さんの下金屋銀兵衛、由次郎さんの穴の隠居
権十郎さんの数見役、秀調さんの石出帯刀、團蔵さんの生馬の眼八
歌六さんの隅の隠居、東蔵さんのうどん屋六兵衛、彦三郎さんの浜田左内
左團次さんの牢名主松島奥五郎、そして梅玉さんの藤岡藤十郎、という配役。

菊五郎劇団らしく、大勢が登場する作品の一つですが
物語そのものを措いても、牢内の場面が歌舞伎にしては特異で印象的です。
以前この作品を初めて観た時にもビックリしましたが、歌舞伎座のワイドな舞台だと
尚のこと迫力が増して引き立つ感じがします。

「扇獅子」は、梅玉さんの鳶頭、雀右衛門さんの芸者、という配役。
扇獅子を手に江戸の指揮を描いた、短いながらも華やかな舞踊作品。

昼の部は、踊りに始まり踊りに終わるという、猿若祭らしい構成かと。
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